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Rの部分とチケット販売の部分が常に頭の痛いところで、地元町内はある程度PRできるんですけれども、それから広がっていかないという部分がありまして、その部分のお話も、後で結構なんですけれども、お聞かせ願いたいと思います。

 

○前田
これは僕も聞きたいし、どの館でも大変重大な問題だと思います。

 

○山下 
これは大変難しい、私は梅田コマ劇場の宣伝を8年間やっておりましたけれども、商業劇場の宣伝と皆様のお立場とは全く違うのかもわかりませんが、情報を伝えるという方法をどうやっていくのか。大都市ですと、前売り前に新聞広告を出す、あるいは初日の前に追っかけを出すとかというようなこともあります。例えば、商業劇場でよくやる手は、記者会見をやるという手がありますね、役者を呼んできて、新聞記者を呼んで。これは大都市だけの、東京、大阪あるいは名古屋ぐらいのことかもわかりません。鑑賞団体ががっちり組織を固めておられるようなところは問題ないんでしょうけれども、皆さんおやりになっているのは、いわゆる友の会制度ですね。優先予約なり、あるいは公演のご案内なりをいち早くしていただける友の会の制度をおとりになっている。それがうまくいっていらっしゃるのは、近鉄さんよりも、新神戸オリエンタル劇場かなという気がします。
うちも、現劇場飛天とドッキングして友の会をやっているんですが、ダイレクトメールを1回出すのに80万円ぐらいかかるんですよ、その切手代というか、郵送代に。1〜2日の公演のために80万という宣伝費を取れないといって四苦八苦しているんですが。飛天のように1ヵ月公演の場合は、半年分ぐらい1回案内してしまえばそれで間に合うわけです。何月は何日から優先予約、一発で確実ですけれども、我々、前田さんのところ、皆さんもそうでしょうけれども、栗原小巻の「欲望−」が4日間、4ステージ、「華岡清洲の妻」が5ステージ、回数の少ないのは1ステージ、山海塾2ステージみたいなのをある程度集めて告知しないといけないので、その辺のタイミングの問題。宣伝は早過ぎるほどいいでしょう。あるいは、チラシ等の配布も早ければ早いほどいいでしょうけれども、地域を広げる宣伝にはやっぱりお金がかかる。インターネットだとか、そういう時代が来るのかもわかりませんけれども。
テレビスポットを出すともう巨大な金がかかりますので、テレビ会社の名義主催を頼んで、それに乗るという手はありますけれども、売れ筋のテレビ会社の名義主催というのはほとんどもう電波枠がないということもございまして、番宣と称して、テレビ局のワイドショーのゲストコーナーに出てもらって、ポスターを映してもらってやってもらう。こう

 

 

 

 

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